研究内容 |
人とコンピュータとのより自然なインタラクションを目指し,ジェスチャ,視線,表情を使って
人とコミュニケーションできるマルチモーダルインタフェースを実現する.
(1) 生体計測機器を用いた言語・非言語行動の収集と,心理学的知見を取り入れた分析
(2) 会話ができる知的なアニメーションキャラクタやロボットを実現するための人工知能研究
(3) 音声,映像,アニメーション等を統合した,マルチメディアコンテンツの自動生成技術の開発
(4) 人間の行動データに基づくユーザインタフェースの評価手法の考案 。
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ユーザの態度に気づく会話エージェント
アイトラッカにより得られたユーザの視線情報から,
ユーザがエージェントとの会話に積極的に取り組んでいるか否かを推定し,
ユーザの会話参加態度に応じて,エージェントの会話ストラテジを効果的に
自動変更することができる会話エージェントの研究・開発を進めている.
[科研費 特定領域研究] |
多人数対話対応会話エージェント
複数人ユーザ対会話エージェントとのインタラクションにおいて,
ユーザ同士で話し合っているのか,エージェントに話しかけているのかといった
ユーザの会話状態を発話内容や顔向きから判定し,
エージェントによる適切な介入のタイミングを決定する方式を検討している.
[京都大学,クロアチア ザグレブ大学との共同研究]
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異文化コミュニケーションを支援する会話エージェント
対人距離,姿勢,視線の利用などに注目しながら,
コミュニケーション行動の文化的な違いを数理・統計的な手法によりモデル化し,
言語・文化に応じた会話エージェントの動作を自動的に決定する機構の研究・開発を進めている.
[EU FP7プロジェクト eCUTE] [
ドイツ アウグスブルグ大学との共同研究] |
高齢者のための語りかけエージェント
高齢者の数が増え続け,介護者への負担が増加し続けている問題に対し,
その負担を少しでも減らすために,高齢者と会話するエージェントを
開発し,また,会話内容から認知症等の進行度を推定する研究を行なっている.
[千葉労災病院,京都工繊大との共同研究]
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ロボットを用いたコミュニケーション
コミュニケーションロボットを用いて,人とコンピュータの円滑なコミュニケーションを
支援するシステムの研究・開発を行なっている.
写真左はNAO,右はRobovie-R3.
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操作説明のためのヘルプエージェント
PC操作に関する人間同士の教示会話を統計的にモデル化し,
ユーザのマウス操作等の反応をモニタリングすることにより,
ユーザの理解度を推定し,それに応じて教示内容や情報提供方法を
調整するアニメーションヘルプエージェントを開発した.
(研究終了)
[日立製作所中央研究所との共同研究] |